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自立したおひとりさまになるには?

人は皆、未婚者であっても既婚者であっても、あるいは男性であっても女性であっても、いずれは誰もが「おひとりさま」になる可能性があります。

豊かで幸せな老後をおくるには、おひとりさまになった時に自立して生きていけるよう、準備をしておくことが大切です。

最後は誰もが皆おひとりさまに

「おひとりさま」という言葉は、かつてテレビドラマのタイトルであったり、本のタイトルであったりしましたが、最近は「単身の高齢者」という意味合いで使われることが多くなりました。

独身女性のイメージが強かった「おひとりさま」ですが、考えてみれば未婚、既婚問わず、あるいは子供の有無を問わず、最後は誰もがおひとりさまになる可能性があります。

日本人男性の平均寿命は79年、女性は86年なので、女性のおひとりさまが増加する可能性はありますが、男性のおひとりさまだってあり得るのです。

そんな中、60歳を過ぎた私達は、どうしたら幸せな老後を過ごせるかを良く考え、おひとりさまになったときのための準備をしておく必要がありそうです。


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自立したおひとりさまになろう

人生の最終ステージでひとりになってしまったとき、生きる張り合いを失い、誰かに依存したり悲嘆に暮れた毎日を過ごしていたのでは、幸せな老後とは言えません。

ひとりになっても自由に自分らしく、楽しく過ごすことができるよう、自立したおひとりさまになりたいですね。

自立したおひとりさまになるためには、次のようなことを心がけておきましょう。

まずは健康であること

自立の基本は「自分のことが自分でできる」ということです。

そのためには、健康であることが何よりも大切ですが、やはり歳をとるごとに体のどこかしらに不具合を感じるようになるのが人間です。

それは、視力や聴力の衰えかもしれませんし、腰の痛みや膝の痛みが出ること、あるいは何らかの持病を抱えてしまうことかもしれません。

それでもなお、今健康な方はできる限り健康な状態を維持できるように、すでに持病を抱えておられる方は、これ以上悪化させないように、努力してみましょう。

住むところを決めておく

おひとりさまになった時、住むところがないほど不安なことはありません。
子供がある方にとっても、老後は子供と同居するのが当たり前の時代ではなくなっています。

また、持ち家のある方にとっては、リフォームなしでもこのまま住み続けることができるかどうか、介護が必要になった時にどうするかということも検討しておく必要があります。

マンションやアパート、貸家などに住んでいる方は、家賃や光熱費を払い続けて行けるかどうかもチェックしておきましょう。

最近は、介護サービス付きの高齢者専用住宅や、有料老人ホーム、バリアフリーの賃貸住宅などもたくさん造られていますが、万が一のために入居費用などを調べておきましょう。

経済的に自立する

自立したおひとりさまになるためには、経済的に自立することも必須条件です。

働けなくなった場合、主要な収入源は年金になりますが、余裕のある暮らしをするためには年金だけでは心細いという方がほとんどです。

60歳以上の夫婦世帯の家計支出の平均は、毎月約24万円、60歳以上のシングル女性世帯の家計支出の平均は、毎月約18万円(平成18年度総務省調べ)といった統計もありますが、このような統計を参考にするよりは現在の支出額を元に算出したほうが現実的です。

食費や光熱費、税金や保険費用、医療費などどうしても必要な支出額を計算しておきましょう。

また、冠婚葬祭にかかわるふいの出費や家電製品が壊れた場合の買い替え費用なども必要です。

年金受給額では足りない分をどのようにカバーするかを考え、貯蓄などをして準備しておくことが経済的に自立するためには大切です。

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精神的に自立する

経済的自立以上に難しいのが、精神的に自立することかも知れません。

長年連れ添ったパートナーに先立たれたとき、心の空白はなかなか埋められません。あるいは、親や兄弟姉妹、子供、親しい友人との別れがあるかも知れません。

そのような別れに直面すると、しばらくの間は生きる希望を失い、悲しみに打ちひしがれるのが人間です。

しかし、そこから立ち上がって「ひとりになっても生きて行く」と決心することから、おひとりさまの精神的自立は始まります。

ネットワークを築いておく

おひとりさまになった時、生きる目的を失い、そのまま家に閉じこもってしまっては「孤独死」を待つばかりになってしまいます。

何か困ったことが起きた場合、いつでも助け合える人を最低3人は作っておきましょう。それは隣近所でも良いし、親類縁者でも、趣味を同じくする友人でも良いでしょう。

日頃から何かのサークルに加入したり、習い事をしたり、町内会の役員をしたりすることでも、そのようなネットワークを作ることは可能です。

また、かかりつけの医師や民生委員、介護保険の相談窓口なども、いざというときにはあなたを助けるネットワークのひとつになります。

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