60代からの生活費はいくら必要か
60代からの幸せな生活のために、どうしても考慮せざるを得ないのが経済的な問題です。平穏な生活を営むための必要最低限の生活費をできるだけ確保しておきましょう。
60代からの生活資金としていくら必要かは、家族構成や住宅環境などによりそれぞれ異なりますが、食費や光熱費などは50代からの延長と考えても良いでしょう。
総務省の「家計調査」によると、65歳以上の高齢者世帯(夫婦二人)で持ち家がある場合、平均的な一ヶ月当たりの生活費は22万円強と試算されています。
その中で食費が25%、水道光熱費が8%、税金が9%、教養娯楽費が10%となっています。
この試算からすれば、毎月22万円の収入があれば何とか生活して行けそうですが、60歳以降の収入の平均は19万円となっており、3万円の不足です。
また、子供が成人した場合は教育費はかかりませんが、冠婚葬祭の費用や住宅のリフォーム費用、病気になった場合の入院費用なども考慮しておく必要があります。
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60代からの収入の大半は年金収入となっています。
しかし、今後は年金の支給開始年齢が段階的に引き上げられて行くため、60歳からの平均収入19万円の確保は難しくなることが予想されます。
最近は、「定年後再雇用制度」を採用する企業も多くなり、希望により65歳まで働くこともできるようになりつつありますが、全ての人が働けるというわけでもありません。
継続して働けるとしても、定年前の収入より減少してしまうケースが多くなっています。
60代からの生活を安定的なものにするためには、60歳から年金の満額支給が始まる65歳までの間の収入をどうするか、また65歳からは年金収入の不足分をどうするかという問題をクリアする必要があります。
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